人性燗

既婚OLが思うこと

どれだけ環境が変わっても、大切な人の幸せは祝福できる人間でありたい

今日は、いちばんの友人とランチ。

結婚相談所に登録したらしい。

ずっと恋人が居なかったけどアプリもしないし合コンなんてもちろんしない、多趣味が故に恋人不要そうな彼女だった、だから、「ああ、彼女は結婚したかったんだ」という驚きがまずあった。

 

話をする中で、「どういう人がいいのか分からない」と何度も言っていて。

それは、「自分がどういう人が好きかわからない」ではなくて、「自分がどういう人を選ぶべきかわからない」だったように思う。

 

私も1人としか結婚したことないし(この先もずっとそのつもりだし)、分からないけど、結婚には「こういう人を選ぶべき」とか「こんな人の方が幸せになれる」とか、そういう一般論みたいなものは通用しない。

 

人の数だけ性格があって、人の数だけ生活があるから、結婚は「人それぞれ」がとても大事だと思う。

 

何よりも人と比べても無駄なことなのに、何よりも比べてしまう気がする。

 

その友人とは中学からの友達で、何を話しても楽しくて誰と会う時よりも笑っていたのに、大人になるにつれて違和感を少しだけ感じるようになってしまった。

 

彼女と共通の友人の話をしていると、「あの子、あんな人と付き合ってたら絶対幸せになれないよね」とか、「あの子は絶対結婚したがってる」とか、「絶対」をよく使うようになった気がする。本人は無意識だと思うけど。

 

何事においても、「絶対」はない。

そして、相手の感情を憶測だけで「絶対」と言ってしまうのは、あまりに悲しい。

 

どれだけ仲の良い友達でも、24時間365日一緒にいるわけではない。

 

私達が接する他者との時間は、どうしたってその人の人生の一瞬でしかない。そんな一瞬から分かることなんてほんの一部しかない。いや、一部にも満たなくて、もはや虚像な可能性だってある。

 

だから、そんな一瞬からその人の幸せを決めつけるなんて行為は、とんでもない失礼だと思う。

 

でもこんなふうに思えるのは私が今とても幸せだからかもしれないし、世界一の旦那が居るからかもしれないし、自分に余裕がなかったらこんな風に考えられないかもしれない。

 

だから、彼女には、そういう事に気付けるための何かに、いつか出会って欲しいと心底思う。

それは異性の存在でなくても良い、何でも良いから、きっかけがあればと願う。

誰が何と言おうと、これが私の幸せだ、と胸を張って言える日が彼女に訪れてほしい。

 

正直私は、身内以外の幸せは結構どうでも良い。

極端だけど、昨日一緒に飲んでいた友人や先輩が突然亡くなっても、泣ける自信がないくらい、その人たちの幸せには無関心だ。(と思う。)

 

でも、彼女には本当に幸せになってほしい。哀れみと思われてもいい。

それでも私は、彼女にとっての幸せを心から祝福したい。